6割近くの方が、着物についてある程度伝統や文化を継承しながら、新たな発想も取り入れていくべきだと回答
CommonStyle株式会社(本社所在地:大阪市淀川区、代表取締役:今井 三壮)は、全国の20代~40代男女を対象に、「着物離れ」に関する調査を実施しました。(PRTIMES)
日本の伝統的な民族衣装である“着物”は、洋服とは異なる風情があって魅力的ですよね。
冠婚葬祭やイベントの際に着物を着る、という方も多いのではないでしょうか。
特に、新型コロナウイルスの感染対策に伴う行動制限が緩和されつつある2022年には、久しぶりに浴衣を着て出かけたという方や、成人式に振袖で参加することを楽しみにしている新成人の方もいるでしょう。
一方で、洋服のように簡単に着脱したり洗濯したりすることができないため、着物に対するハードルは高くなっているかもしれません。
実際に、20代~40代の世代では、着物を着る機会がどんどん減っている可能性も考えられます。
今後、日本社会では「着物離れ」が加速していくのでしょうか?
そこで今回、“着付け不要”ファスナーで簡単着脱でき、シーズンフリーで気軽に着ていただける『ハイブリッドゆかた SOURA』の開発・販売を手がけるCommonStyle株式会社(https://commonstyle.net/)は、全国の20代~40代男女を対象に、「着物離れ」に関する調査を実施しました。
日本の美しい着物文化を次世代に受け継いでいくためにはどうすればいいのか、「着物離れ」の現状から打開策を考えてみましょう。
- 【普段から着物を着ている方の割合】若い世代ほどセレモニー以外はまったく着ない方の割合が高い
はじめに、普段の着物の着用状況に関して年代別に伺っていきたいと思います。
「普段、着物(浴衣を除く)を着ていますか?」と質問したところ、20代~40代の各年代での結果は、以下のようになりました。
【20代】『特別なセレモニー(冠婚葬祭など)の時以外着ない(51.9%)』『着物を着たことがない(30.6%)』
【30代】『特別なセレモニー(冠婚葬祭など)の時以外着ない(49.2%)』『着物を着たことがない(39.6%)』
【40代】『特別なセレモニー(冠婚葬祭など)の時以外着ない(45.2%)』『着物を着たことがない(44.7%)』
20代から40代の各年代において、冠婚葬祭など特別なセレモニーの時以外は着物を着ない方が多いようです。
若い世代にとって、着物は普段着ではないという認識が主流だといえるでしょう。
では、20代~40代の方が普段から着物を着ない理由とは一体何なのでしょうか?
そこで、「普段、着物を着ない理由を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『着付けの仕方が分からない(50.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『着付けに時間がかかる(37.3%)』『身体を動かしにくい・歩きにくい(33.5%)』と続きました。
着付けの仕方が分からないため、普段は着物を着ないという方が多いようです。
また、着付けにかかる時間や着用時の動きにくさも、着物を着ない理由として挙げられました。
すぐに着替えて出かけたり、アクティブに動いたりしたい場合、洋服と比べて着物は敬遠されやすいのかもしれません。
- 【こういう時は着物がいい!】着物を着たいシチュエーションと理想の着物
20代~40代のどの年代でも、特別なセレモニー以外では着物を着ない方が多いことがわかりました。
また、着付けの仕方が分からないことが、着物を着ない大きな理由となっているようです。
晴れ着や正装のイメージが強い着物ですが、実際に20代~40代の方は、どのようなシチュエーションで着物を着たいと思うのでしょうか?
そこで、「着物を着るとしたら、特にどのようなシチュエーションで着たいと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『冠婚葬祭(47.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『季節のイベント(初詣、お祭りなど)(43.3%)』『子どもの入学式(入園式)・卒業式(卒園式)(21.4%)』と続きました。
様々なシチュエーションの中でも、『冠婚葬祭』の場で着物を着たいと考えている方が多いようです。
また、季節のイベントや子供の入学式、卒業式といった行事も、着物を着たくなるシチュエーションとして支持されました。
着物は特別な意味合いを持つ装いとして、人々の生活に根付いているといえるかもしれません。
では、先程の回答で見られたシチュエーションであれば、着物を着る方は増えるのでしょうか?
続いて、「今後、そのようなシチュエーションが訪れたら確実に着物を着ると思いますか?」と質問したところ、『着るかもしれない(49.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『着ないと思う(36.8%)』『確実に着ると思う(14.0%)』と続きました。
着物を着たいと思うシチュエーションでは、半数近くの方が着物を『着るかもしれない』と考えているようです。
一方で、『着ないと思う』と回答した方も少なくないことから、シチュエーションが着物を着るきっかけになるとは必ずしも言い切れないでしょう。
では、20代~40代の方が確実に着たくなる着物とは、どのようなものなのでしょうか?
そこで、「どのような着物であれば、今後確実に着ると思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『脱ぎ着しやすい(49.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『価格が安い(44.3%)』『着付けが不要(42.5%)』と続きました。
脱ぎ着しやすい着物であれば、今後確実に着ると考えている方が多いようです。
また、価格が安かったり着付けが不要だったりと、気軽に挑戦できる要素も重要だといえます。
誰もが着やすいように着物をデザインできれば、着物を着たいというニーズも自然と高まるのではないでしょうか。
- 【カジュアルな和装だから?】浴衣を着る機会は着物よりも多い
ここまでの調査で、冠婚葬祭の際に着物を着たいと考える方が多いことがわかりました。
また、そのようなシチュエーションが着物を着る機会になり得る一方で、「着ないだろう」と感じている方も少なくないようです。
では、着物と同じく日本の伝統的な衣装である浴衣の着用状況については、どうなっているのでしょうか?
そこで、「浴衣を着る機会は着物を着る機会よりも多いですか?」と質問したところ、
20代~40代の各年代での結果は、以下のようになりました。
【20代】『変わらない(着物と同じくらい)(31.8%)』『やや多い(24.2%)』『浴衣を着たことがない(18.2%)』
【30代】『変わらない(着物と同じくらい)(35.1%)』『浴衣を着たことがない(20.5%)』『やや多い(19.1%)』
【40代】『変わらない(着物と同じくらい)(27.6%)』『浴衣を着たことがない(27.1%)』『とても少ない(21.4%)』
20代から40代の各年代で、浴衣を着る機会は着物を着るのと同じくらいだという方が多いようです。
一方で、20代・30代に関しては、浴衣を着る機会の方がやや多い傾向も見られます。
若い世代ほど、着物よりも浴衣の方がまだ着やすいというイメージがあるのかもしれません。
ここで、着物よりも浴衣を着る機会が多い理由について、具体的に聞いてみました。
■より手軽に着られるのは着物よりも浴衣!?
・着物より着やすく、価格が安いから(20代/女性/学生)
・花火大会やお祭りの時に着るから(30代/男性/会社員)
・旅行に行った際、旅館でかわいいものが用意されているから(30代/女性/パート・アルバイト)
・浴衣の方が着付けも楽にできるし、気軽に着られるから(40代/女性/専業主婦)
着付けのしやすさや価格の安さといった面から、着物よりも浴衣を着る機会が多くなっているようです。
また、花火大会や夏祭りに行ったり、旅館に泊まったりする際に浴衣を着る、という声も多く寄せられました。
浴衣は、カジュアルな和装として若い世代に受け入れられているといえるでしょう。
- 【着物の伝統・文化】良いところは守りつつも、時代に合わせて伝統・文化は変えるべき!?
20代から40代にかけて、浴衣を着る機会は着物と同じくらいか、やや多い世代もあるということがわかりました。
浴衣の方が着物よりも簡単に着付けできる上に、イベントや旅行などで着る機会に恵まれやすいと考えられます。
では、着物をより多くの人に着てもらおうとするなら、これまでの伝統や文化を変えるべきなのでしょうか?
そこで、「これからの時代は、着物の伝統や文化について変えていくべきだと思いますか?」と質問したところ、『ある程度伝統や文化を継承しながら、新たな発想も取り入れていくべきだと思う(58.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『これまでの伝統や文化を今後も継承していくべきだと思う(30.9%)』と続きました。
6割近くの方が、着物の伝統や文化をある程度継承しつつ、新たな発想も取り入れていくべきだと考えているようです。
また、着物の伝統や文化は今後も継承していくべきだと考える方も一定数見られました。
今後の着物の在り方を考えるにあたって、伝統や文化の継承は重視されるポイントとなっています。
ここで、20代~40代の方がこれからの着物の伝統や文化についてどう思っているのか、詳しく聞いてみました。
■着物の伝統・文化は継承しながら変革も必要!?
『ある程度伝統や文化を継承しながら、新たな発想も取り入れていくべきだと思う』
・伝統は時代と共に変わるものだと思うから(20代/女性/学生)
・新しいものも取り入れていかないと、若い人に受け入れてもらえないと思うから(30代/女性/会社員)
『これまでの伝統や文化を今後も継承していくべきだと思う』
・今までの素晴らしい伝統を残しておくべきだと思うから(20代/女性/会社員)
・日本固有のもので上品さや美しさがあり、大切な文化だと思うから(30代/女性/会社員)
時代の流れと共に新しい発想を取り入れることも必要だとする意見がある一方で、着物は日本固有の文化として大切にするべきという考えも見受けられました。
伝統を受け継ぎながら、新たな視点で着物の文化を生み出していくことが、着物を守ることに繋がるのかもしれません。
- 【洋服とのコーデもあり!】やってみたい着物アレンジ術!
これからの時代は、着物の伝統や文化を継承していくと共に、新しい発想を取り入れることも大切だといえるでしょう。
最後に、「こんなコーディネートやアレンジをしてみたい!」という着物のファッションについて聞いてみました。
■ファッションのトレンドと着物を融合させるアレンジはいかが?
・襟元からレースのハイネックを出したい(20代/女性/会社員)
・冬は上からパーカーやトレーナーを着たい(20代/女性/専業主婦)
・シースルーインナーやフリルの帯などを合わせて今風にしたい(20代/女性/会社員)
・スニーカーに合わせてみたり、カジュアルな羽織り物と組み合わせたりしたい(20代/女性/会社員)
着物に羽織やトップスを合わせたり、トレンドの洋服をインナーにしたりと、様々なアイデアが集まりました。
着物と洋服を組み合わせるコーディネートが、着物の敷居を低くしてくれるかもしれません。
自分なりのアレンジを加えたり、着やすい着物を選んだりして、着物を着る機会を楽しんでみてはいかがでしょうか。
- 【まとめ】着物離れが加速している一方、アレンジ含め気軽に着られる着物であれば着たい方は多い!
今回の調査で、20代~40代の方が普段着物をどれだけ着ているのか、詳しい着用状況が見えてきました。
特に若い世代の方は、着付けの仕方が分からなかったり、時間がかかったりするといった理由で着物を着る機会がほとんどなく、着物離れが加速しているといえます。
しかし、シチュエーションによっては着物を着たい時もあり、冠婚葬祭や季節のイベントなどが着物を着る理想的な機会となっているようです。
一方で、値段や着付け方法においてカジュアルに着られることから、浴衣を着る機会は着物より多いということも判明しました。
日本を象徴する伝統・文化といえる着物ですが、これからの時代は、固定観念にとらわれない新たな発想も取り入れながら継承していくことが大切だといえるでしょう。
- 「着付け不要」ファスナーで簡単着脱!『ハイブリッドゆかたSOURA』
関西で着物着付け教室を運営しているCommonStyle株式会社(https://commonstyle.net/)が開発・販売を手がける『ハイブリッドゆかた SOURA』は、和装の魅力を知り尽くした上で、「より多くの方が気軽に和服の魅力を感じられる」ようにできないかと、着付け講師と着物の小売販売・卸問屋を経験してきたスタッフが研究を重ねて誕生した商品です。
【ハイブリッドゆかた SOURAの5つの特徴】
01 素材
「ハイブリッドゆかた」の素材には、国産のソフトストレッチダンボールニットやリネンライクファブリック等を使用しています。
ダンボールニットとは2枚の生地をつなぎ合わせたストレッチ素材で、ダンボールのような断面構造で作られており、生地と生地の間に空気の層があり、やわらかく軽い素材となっています。
02. 簡単脱着
ファスナーで簡単着脱(特許出願中)
「ハイブリッドゆかた」は、プロの着物着付け講師が「気軽に美しく、簡単で素早く着られる」をテーマにデザインしました。
ファスナーを2か所留めるだけで簡単に、そして綺麗に着られます。
最後に帯結び不要の帯ベルトを巻くだけで綺麗に決まります。
03. 洗濯OK
ご自宅で洗えます
「ハイブリッドゆかた」はお手入れも簡単です。
クリーニング店に出す必要がなく、ご自宅の洗濯機で洗えます。
04. 日本製
安心のMADE IN JAPAN
「ハイブリッドゆかた SOURAシリーズ」は全て国内で仕立てています。
05. 着方自由
色々な着方が楽しめます。
「ハイブリッドゆかた」は、パーカーやハイネック等、洋服のコーディネートの上に羽織るだけで、和洋折衷のコーディネートが楽しめます。
また、長襦袢の上に羽織れば着物にも変身!着物の特性を活かしてジェンダーフリーに、誰でも着られるデザインに仕上げました。
【ハイブリッドゆかたについて】
服の上からハイブリッドゆかたを羽織ってファスナーを2か所留めるだけ!帯ベルトを巻いたら出来上がり!
※YouTube挿入※
【ハイブリッドゆかたの利用シーン】
ハイブリッドゆかたは、⽻織と帯の組み合わせでコーディネートの幅が広がり、普段着から年末年始のイベントにもご参加いただけます。
調査概要:「着物離れ」に関する調査
【調査期間】2022年11月4日(金)~2022年11月5日(土)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,056人(20代330人、30代361人、40代365人)
【調査対象】全国の20代~40代男女
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ